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2005年 04月 12日
ラウンドミッドナイトのデクスター・ゴードンのこと
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映画「ラウンドミッドナイト」は、
50年代のパリを舞台にしたフランシス・ポードラと
バド・パウエルの友情を描いた作品だけど、
主演しているテナーマン♪デクスター・ゴードンの伝記みたいな映画にもなっている。

アメリカに失望し麻薬に溺れ、ヨーロッパに定住し、
最期はアメリカでボロボロになって死んでしまう。
ほとんど自分自身を演じきったようなもので、
長身で独特の風貌に歳とともに枯れた雰囲気が、
演技の説得力を持たせている。

映画のタイトル曲は、
セロニアス・モンクのスタンダード曲。
マイルス・ディビスやデクスター・ゴードンの名演奏も有名。

音楽監督はハービー・ハンコック。
この年のアカデミーオリジナル作曲賞を
受賞している。
サントラ盤は、ハービー・ハンコックのソロピアノやウエイン・ショーター、ロンカーター、トニー・ウィリアムスなどマイルスのオリジナルメンバーが演奏場面に出演している。

それにしてもこの映画はデクスター・ゴードンなくしえては出来上がっていないでしょうね。

デクスター・ゴードンのブルーノート時代の代表作を2枚ご紹介。

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by masoon | 2005-04-12 23:04 | MOVIE
2005年 04月 05日
90年代イギリス・ロック映画3連発!
Crazy Love
この時代は、新しい音楽感覚を持った監督たちがインターナショナルな活躍を見せて、
青春映画に活力をもたらした。
そんな中でもこの3本はオススメです。
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バンドものの傑作!
ザ・コミットメンツ The Commitments (91)

ソウルバンド結成に夢を抱き、挫折を乗り越えていく青春群像を描くバンド映画の傑作。

舞台となるアイルランドという国をどれだけ理解しているかは、
マスメディアから流れてくるものと、映画ぐらいか?
「トレインスポッティング」「ブラス!」「フルモンティ」などなどを見ると
アイルランドの若者たちの立っているところがよく伝わってくる。

失業者もいれば子守をしているメンバーもいる、そんなどん底の彼らには

「ワーキング・クラスの俺たちにふさわしいのはソウルだ。
            俺たち、アイリッシュはヨーロッパの黒人だ!」

と、叫ぶアイルランド魂が根付いている。
まさしく音楽はソウルなんですね。
ヴァン・モリソンやボノたちを生んだ国の音楽の熱き心を映画はみせつけている。
アイルランド・ファン、バンド・ファン必見の最高傑作。

このサウンドトラック盤はvol.2まで出てベストセラーにもなり
ソウルの名曲が収録されている。
監督は「フェーム」のアラン・パーカー、なるほどと感心してしまう。

出演者の中には、後のコアーズのメンバーがいて、
2001年に第43回グラミー賞で、
Best Pop Performance by A Duo or Group with Vocal部門では「ブレスレス」で、Best Pop Instrumental Performance部門では「レベル・ハート」でと
2部門でそれぞれノミネートされました。
(この部分の記事はタロウさんからの指摘いただきあらためて更新しました。)

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90年代のイギリス青春映画の傑作
トレインスポッティング Trainspotting (96年)

イギリスのワーキング・クラスの若者たちの映画は繰り返し描かれるが、
この映画は特にロック映画のニュアンスを取り入れることで、
今までとは違うものになっている。 

鋭い斬新な映像のキレ味と、その映像をささえる音楽とのバランスが、
場面場面にシンクロしているのが素晴らしい効果を生み、
イギー・ポップやルー・リードの音楽がこの映画のストーリーを駆け抜けている感じで、さらに
プライマル・スクリームやアンダーワールドなどの歌とからみあいながら、映画は大ヒットとなった。

日本でも映画、サントラやTシャツやファッション雑誌などで紹介されて
トレンド扱いを受けるほどであった。
映画化ほむずかしいと言われてきたアーヴィン・ウェルシュの原作を、
新人監督のダニー・ボイルが見事に映画化している。
ユアン・マクレガーとは、デビュー作とこの後の作品でも組んで実力を発揮している。
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by masoon | 2005-04-05 00:08 | MOVIE
2005年 03月 16日
70年代のロック映画ベスト・10
 1970年のロック映画の始まりは♪ウッドストックからヤァ!ヤァ!ってきたのでした。
ローリングストーンもありビートルズもありで、アート・ガーファンクルにデイヴィド・ボウイ、クリス・クストファーソンなどのミュージシャンがアクター・デビューしています。
ユーミンの作詞にもでてくる青春映画「いちご白書」(ジョニ・ミッチェル作♪サークルゲーム良か歌です)もこの年で、音楽映画が一挙にド・ド・ドっとスクリーンに登場したのでした。

 そこで、音楽よしストーリーよし、もちろん映画もすべて傑作のの70年代・ベスト10を紹介します。
  ①黒いジャガー(71)・・・70年のトップバッター!
  ②ハーダーゼイカム(73)・・・レゲエシンガーの伝説的バッター!
  ③ビリーザキッド21歳の生涯(73)・・・三番は最強・ボブ・ディラン
  ④ローズ(79)・・・これまた伝説の不動の四番ジャニス・ジョプリン
  ⑤ウディガスリーわが心のふるさと(76)・・・フォークの神様ガスリー
  ⑥さらば青春の光(79)・・・スリルとスピードを併せ持ったザ・フー
  ⑦地獄の黙示録(79)・・・名曲♪ジ・エンドはまさにこの映画の主題歌
  ⑧アメリカングラフィティ(73)・・・音楽=青春映画はまさにここから
  ⑨小さな恋のメロディ(70)・・・70年代だからこその青春映画の傑作
  ⑩地球に落ちてきた男(76)・・・デイヴィド・ボウイが落ちてきた

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第1位は「SHAFT」!80年代に入ってブラックパワーはスパイク・リーの登場によって、ブームを呼ぶけどその前にエンタティメントの地位を確立したのは「黒いジャガーSHAFT」によってであるのは間違いなし。
監督、主演、音楽すべてにおいてブラックムービーの記念碑的映画となっている。
オープニングから、アイザック・ヘイズの主題歌はニューヨークの空撮からスリリングにはじまり
緊迫感あふれるヒーローの姿に重なるアイザック・ヘイズの都会的なヴォーカルがまさにピッタリ、見事にアカデミー主題歌賞を獲得している。
ラストのクライマックスでもカッコヨク決まっている。
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by masoon | 2005-03-16 22:55 | MOVIE
2005年 03月 15日
ミュージック映画3連発!!
4wkさんのリクエストにお答えして、ミュージシャン伝記映画を紹介します。
コール・ポーター、レイ・チャールズ、ボビー・ダーリンと音楽家の映画が続いて公開されてますけど、これは音楽ファンにとっては嬉しいかぎりで、毎月でもやってほしいぐらいです。

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ローズ The Rose(1979年)
 ローズのキャラクターはもちろんあの伝説のジャニス・ジョップリン。エネルギッシュなステージと破滅的な人生をたどるスーパースターその人を描いています。
主演のベッド・ミドラーは本格的シンガーにして映画デビューを果たし、その熱演はアカデミー主演女優賞にノミネートされるほど。
オープニングの♪フーズ・サイド・アー・ユー・オンの熱唱から、♪男が女を愛する時、ラストの美しいバラードの名曲♪ローズまで、サウンドトラック盤は必聴です。
ベッド・ミドラーの主演映画では、「フォー・ザ・ボーイズ」も必見!またまたアカデミー主演賞候補になるほどの力演で、全編で歌われるスタンダードソングはみんないいのばかり、中でもジョン・レノンの♪イン・マイ・ライフが泣きますよ。
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ウディ・ガスリーわが心のふるさと Bound for Glory(1976年)
 ボブ・ディランやジョーン・バエズなどに大きな影響を与えた「フォークの神様」の自伝を映画化した秀作。
1930年代から40年代にかけてのアメリカ大恐慌時代を舞台にして、庶民が飢えていた時代に社会派シンガー・ウディ・ガスリーの姿を、ジョン・フォードの「怒りの葡萄」のように映像的にも詩情豊かに描いた映画。
主演は、あの「キル・ビル」のデビッド・キャラダィン!歌は自ら歌っている。これもサントラ盤買いです。
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チャック・ベリー、ヘイル・ヘイル・ロゥクンロール(1987年)
 この映画はロックンロールのキング、チャック・ベリーのドキュメンターリー映画、監督は「Ray」のテーラー・ハックフォードの作品。
ハックフォードはリッチーバレンスの「ラ・バンバ」やモハメッド・アリの「かけがえのない日々」なんかもある音楽にはちょっとうるさい監督。
映画は60歳のバースデイコンサートを中心に、30年前のヒット曲の発祥の地を訪ねるところから始まる。スプリングスティーンやキース・リチャードまでも総出演の「ミュージシャンの素晴らしい歩み」が体感できる。タイトルはジョン・レノンの発言からきているらしい。
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by masoon | 2005-03-15 22:25 | MOVIE
2005年 03月 05日
スパイク・リーの映画
BAMBOOZLED
すべての差別・衝突はささいなところから始まる
これはスパイク・リーが映画でズーッと描き続けるテーマで、日本では未公開ではあるけど、必見作です。
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スパイク・リーは、She's Gotta Have It (1986) で劇場映画デビューしてから、一貫して黒人にスポットを当て続けている。ブルックリンの黒人たちを何気ない日常をポップにナチュラルに描いているところがこれまたいいんやけど、日本では商業的には受けないとみて、とんと公開されなくなってしまっている。スパイク・リーの映画なのにネぇー。

映画は、アメリカ映画で黒人がどのような描かれ方をしてきたかがわかるように、"The Birth of a Nation" (邦題『国民の創生』)、アル・ジョルスン"The Jazz Singer" 他、多くの映画のシーンが登場する。あの天才タップダンサー、サヴィオン・グローバー演ずるダンサーが、殺される直前にものすごいタップを踏むところがこの映画ハイライトで一見の価値ありです。


サウンドトラックはこれまた必聴盤で、スティービー・ワンダーなどモータウン勢が曲を提供している。
このDVDをamazon.comで取り寄せて見せてくれたtakに感謝!
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by masoon | 2005-03-05 23:43 | MOVIE
2005年 02月 28日
アカデミー主題歌賞
♪Al Otro Lodo Del Rio c0066191_0214110.jpg
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from THE MOTORCYCLE DIARIES
ウォーター・サレスのこの映画の歌が賞を取るとは思えへんかったですね。
この映画は快作です。ロバート・レッドフォードのサンダンス映画が製作した「若者の心の旅」
まちがいなくこの映画をベスト映画の第一位にしたもんです。

とにかく風景が美しく、オートバイが大草原を走る。
その場面だけでも映画に釘付けになるし心のイメージに残る名場面になっています。

時代は1950年代なのに、日本とは別格の風景画まだまだ残っているのですね。
チリの町にトラックに乗せてもらって坂道を下ると遥かに海が見える。
ここは思わずその場の空気を吸い込んでしまいそうになって、海の匂いを探してしまう。

昔、神戸の須磨にも坂道を自転車で下ると海が望めるところがあったけど、今の神戸にはもう景色を楽しめるような場所は、遠い昔に置かれてきてしまっている。

今日のアカデミー授賞式では、予想通りにjamie foxが主演男優賞に、clinteastoodに監督賞と作品賞が贈られた。
そして「モーターサイクルダイアリーズ」が主題歌賞に輝いた。

live放送では、アントニオ・バンデラスとカルロス・サンタナの競演が生放送され,これほどのプレゼントはない。ビヨンセはフランス語で映画「コーラス」の主題歌など3曲のパフォーマンスを披露、これがなかなか良かったのでした。
今月にNHKBSで3月12日(土)午後7時30分から放送ありなんで、要チェックです。
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by masoon | 2005-02-28 23:52 | MOVIE